恋愛遊



「どうして僕を殺さないの」
顔だけこちらへ向けて、ぽつりと尋ねるその声はそれでも穏やかなものだった。
「何でそんなこと」
そっと頭を撫でてみれば、ふわりと微笑む仕草はいつもの通り。あまり朝には強くないのだろう、この時間はいつも夜に比べておっとりとしている。
それでも、別に寝惚けているわけではないのだと、表情に比べてしっかりと言葉を紡ぐその口調が告げている。
「だって、僕は君の敵なんだよ」
穏やかに微笑むその目の奥が、冷たい。
「まだそんなこと言ってるのか」
あしらうように返せば、くすりと笑う。しょうがないなぁ、なんて言われているようだ。
いつだって俺よりもいろんなことを気にして、考えて、そして悩んでいる。
それでもそれを表に出さないのは相変わらずで、きっと本当には悩んでいないのだろう。
「僕は君を殺すかもしれないよ」
答えなんて悩む前から決めているんだ、こいつは。
「お前なんかに殺されてたまるかよ」
「なんかとは失礼だね、言っておくけど君よりも僕のほうが優秀なんだからね」
いつでも自分の答えに真っ直ぐなクジャは、それだからこんなにも綺麗なのかもしれない、と思う。
「やってみなきゃわかんないぜ」
「なに、今すぐ試してみるかい」
「うーん、今はまだ眠いしなぁ。だるいし」
「だるいって、それはこっちの台詞だよ。まったく本当に君は加減を知らないんだから」
「なんだよー、よがってたじゃないか」
「馬鹿」
「いてっ」
ぎり、と手の甲をつねられた。綺麗に整えられている爪は、凶器にされると結構痛い。
でもこういう素直なところが可愛いところでもある、なんて思ってしまうのは惚れた弱みだろうか。でもだって、ほら頬が少しあかい。
痛む手の甲をまるで気にしていないというように、さらにぐりぐりと頭を撫で回してやった。髪が乱れる、と文句を言う割りに、別に表情は嫌がっていない。
「ねぇジタン」
銀の髪を手で梳いて綺麗に整え直しながら、クジャはふわりと笑って俺を見る。ああ、綺麗だな、と何度目かも分からない感想が頭に浮かぶ。

「愛してるよ」

まっすぐな言葉も、瞳も、本当にあの頃から何も変わっていない。
想いも、そして関係も。
俺も、と答えてその冷たく優しい瞳を見つめた視界が、少しだけぼやけた。









ディシディアktkr(゚∀゚)!!!
の、勢いだけで書き上げました。笑
最新トレーラーの偉そうなクジャ様が頭から離れなくてついかっとなって。つい。
本当は「神々の遊戯の駒なのさ」云々をリスペクトしたかったのになんか結局ただのピロートークに・・・(待
あ、これ一応事後ですョ。多分らぶらぶなんだと思います。




















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